コンセプト
サンダー始動のサイクルでウオノラゴンやミミッキュを通す。耐久ポケモンにはヒードランやドリュウズで崩しを狙う。刺さってる相手にはエルフーンでコットンガン積みやTODで詰める。
構築経緯
準伝が多く解禁され自分が一番使いたいと思っていたのはヒードラン、どくどくがなくなってしまったがマグマストーム+挑発で舐めて居座ってくる耐久ポケモンの崩しになりダイマックスで火力と耐久を上げて弱点保険発動による対面突破も可能なことからこのポケモンから構築を組み始めた。
最初はランドロスと水ロトムによる相性保管のサイクルを試したが使っていくうちに上振れできる要素がないことや水ロトム自身が数値が物足りない、回復手段が木の実のみ、命中不安という弱点を抱えていて安定しなかった。
そこで命中不安ということに変わりはないものの数値が高く痺れや混乱による上振れが狙えるサンダーに変更、そしてエースバーンなどに圧力をかけることができサンダーと相性がいいウオノラゴンも採用。
次にヒードランと相性がよく上位の流行ポケモンを起点にできあわよくば対策してない相手や数的不利を取られた相手を詰ませることができるエルフーンを入れた。
残りはエルフーンが上位の悪タイプ(Gファイヤー、毒づきウーラオス、特殊バンギラスなど)に強くないことや数的不利を取られても十分逆転可能で単純に汎用性が高いアッキミミッキュとウツロイドとサンダーがどうしても重かったので諸説ではあるがチョッキすなかきドリュウズを入れて完成した。
ウオノラゴン@こだわりスカーフ(がんじょうあご・ようき)
165( )-142(252)-121(4)-×( )-100( )-139(252)
エラがみ/げきりん/のしかかり/ねごと
ぽけっとふぁんくしょん!ダイマとデメリットなしで上から高火力をぶんまわすモンスター。鎧環境とは違い素早さラインが大幅に上がったことやウオノラゴン自体の使用率も上がったことから最速で使った。
のしかかりは素で打つことはほとんどなくダイアタックによるS操作やタスキカウンター透かしで使っていた。
このパーティは明確なダイマエースがいないのでこのポケモンにダイマを切ることも少なくはなく雨降らしや延命を絡めてからすぐに切れるようにダイウォールは本当に重宝した。
サンダー電@あつぞこブーツ(せいでんき・ずぶとい)
191(204)-×( )-149(244)-145( )-110( )-128(60)
ボルトチェンジ/ぼうふう/はねやすめ/でんじは
ぽけっとふぁんくしょん!サイクルの要であり運勝ちと運負けを両方生み出すバカポケモン。ウオノラゴンと組んでいるサンダーは地面相手でも安全にウオノを着地できるように蜻蛉を入れているものも多いが自分は状態異常を入れればサイクルがグッと楽になると思い電磁波を採用した。
静電気に頼らずとも必然的(90%)に麻痺を入れることができるため一度麻痺を入れてから羽休めを連打する動きが取りやすくウオノのエラがみが通りやすくなったりヒードランで崩しやすくなったるエルフーンやミミッキュの起点にできたりなど裏のポケモンにも相性は抜群なので麻痺を絡めたサイクルとサンダーの絶妙な耐久により安定感が凄まじかった。
初手ダイマ暴れにも刺さり無論痺れればアドバンテージを取れるのでこの技が想像以上に生きる試合は多かった。しかしドリュウズやマンムーなどの地面にはめっぽう弱く蜻蛉がほしい場面も少なくないので一長一短という感じだった。
他にいいアイテムがなかったのもあるが安定してサイクルを回す必要があることからあつぞこブーツを持たせた。案の定ステルスロックで崩しにくる相手が多かったのでこの選択は正解だと思う。
今作でも相変わらず優秀だが環境トップに強くないためかそこまで注目されていない、だからこそこの型のヒードランは警戒されづらく役割対象であるクレセリアなどの耐久ポケモンが自分からやってきてくれることもあるのでマグスト挑発で縛ってイージーウィンができる。
攻撃面もダイスチルとアース両方使えて耐久を上げつつ相手が弱点をついてきたら保険発動で手痛いダメージを与えることができる。珠巨大エースバーンに対してもナックルを受けてから↑2スチル+珠ダメで返り討ちか相討ちに持っていくことも可能。
火力に振らずともマグストの定数ダメージで相手を削る力は十分あるので耐久に全振りしつつSを甘えたサンダーなどなるべく多くの耐久ポケモンに対しても上から挑発が打てるよう素早さも全振りした。
165(236)-×( )-135(140)-98(4)-107(92)-138(12)
ぽけっとふぁんくしょん!追記
努力値が24余ってますが多分防御に回してたと思います。
実は環境に刺さってるのではないかと思い採用したポケモン。わかりやすい役割対象はゴリランダー、ウオノラゴン、ジェットが切れたランドロスなど。それらのポケモンに対して身代わりを張り居座ってくれるようならコットンから身代わりをして裏に再生技持ちやトンボルチェン+特殊がいなければそのまま詰ませることができる。
一応特防方面も特化サンダーのボルチェンを身代わりが最大乱数以外耐えるのでボルチェン持ちでも裏が物理だけなら早々に突破はされない。
実際現環境はこの型のエルフーンを簡単に対処できるポケモンが少ないと思っている。上位ポケモンに音技を使うポケモンが全くいない、連続技もコットンを積めば問題なく水流連打は半減なのでキツいのはブリザポスやマンムーのつららばりくらい、ドラパルトも特殊が減りランドに強くでれる物理のクリアボディばかり、さらにはカプ・テテフや呪いミミッキュも前作と比べると数が減っているので対策できていないパーティも多く刺さっていれば一方的に宿り木身代わり連打で勝てることもあった。
ウツロイドとサンダーへの憎しみからパーティに入れた。臆病珠サンダーのジェット→ダイマ後ジェット+ダイバーン耐えまで振っている。
一応ダイマせずとも特殊相手には役割を遂行できるようチョッキを持たせているがやはり単体の性能が弱いので極力選出は控えレジエレキ入りなど出さなければ崩壊するときや早死にしなさそうな構築に出した。
もっと考察すれば他に適任のポケモンはいそうだが実はめっちゃドリルを当ててくれた偉い奴だったので外すのを拒んだ。
困ったら入れて活躍してくれる万能ポケモン。特に語ることはないがアッキミラーで上を取られまくったので素早さには結構振った。
選出パターン
サンダーウオノミミッキュ:基本選出。サンダーで電磁波を巻いたりボルチェンで対面操作して有利対面を作っていく。サンダーが粘り強くウオノミミッキュで相手のサイクルを崩壊できるので安定が強かった。
サンダーウオノヒードラン:お互いの相性を補いながらサイクルをしていく選出。
エルフーンはコットンの起点にすればイージーウィンが狙えそうなパーティや相手の受けを一体強引に突破してからTODが狙えそうなパーティに選出。ドリュウズは苦手な物理ポケモンが少なめのときやレジエレキ入りには積極的に出した。
苦手なポケモン
ブリザポス:相手の型依存で弱点保険じゃないことに賭けてダイマヒードランで強引に突破するかサンダーで運ゲしないと厳しい。
Gヒヒダルマ:全員に刺さってるから頑張って一貫を切る選出をした。
ラプラス:当たった回数は少ないがベールをやりすごす力がパーティになかった。
ドリュウズやマンムーなどサンダーエルフーンじゃ厳しい地面:特にドリュウズがヤバい。マッチングしたときだけサンダーに蜻蛉欲しくなる。
(ちなみにバイバニラとマッチングしたとき最適解が分からずボコボコにされた。氷タイプ全般重すぎでは)
カプ・レヒレ:ウオノを上から縛る最速スカーフが増えていてサンダーを後だししてもダイマで強引に突破してくる。サンダー側の打点がボルチェンしかなく瞑想もシンプルにキツい。マッチングしたらサンダーミミッキュ両選出を心がけた。
ナットレイ:ヒードラン出せないと突破が困難。サンダーウオノナットと5億回マッチングしてめっちゃ疲れた。
ラッキー:なぜがめっちゃ増えたしやっぱりめんどい。グライオンがいない今相手にしたくないランキング1位。
無理
ヌオートドン+エアームド:(崩す手段が)ないです。珠ゴーストダイブミミッキュなら無理矢理一体持っていってからエルフーンでTODできるかも。
結果
TN 大真空斬 最終10位 レート2165
TN ナチュレさま 最終12位 レート2160
おわりに
惜しくも最終1桁には届きませんでしたが初の1ページ目に入ることができて嬉しいかぎりです。最終日前日に2ロム2100体制で挑むことになり最初は自信あったものの最終日に片方のロムが450位くらいまで落ちて絶望していましたが諦めずに戦い続けた結果最後は勝ちを伸ばすことができました。
運に左右される構築だったので暴風マグスト連続外しに泣かされたりドリルの命中制度が素晴らしかったりと濃い内容の試合が多くありました。
6世代から使い続け冠環境が始まる前にものすごく考察したヒードランと結果を残すことができたのが一番の達成感がありました。また一つ強くなれたのでこれからも上を目指して頑張ろうと思います。シーズン12お疲れ様でした!
Special thanks
色ヒードランを提供してくれたガーダシルさん
構築相談に乗ってくれたあおにしさん
Twitter→@ex_depression